塾のこと

以心伝心!!

ずっと、気になっていた子がいました。中学時代、少し辛いこともありましたが、それを乗り越えて、無事高校に入学し、元気な姿を見せに来てくれたのが8年前。 でも、なぜか、ずっと気になって気になって、最近特にどうしているかなあという思いが強くなっていました。 そしたら、なんと、その子が本当に8年ぶりに訪ねてきてくれました。 その子も私が元気にしているかなあと気になって、塾の前は何度か通ったそうです。 私の塾は、まあちっぽけな建物ですが、一応ビルの2階。現在小学生はいないので、塾が開くのは中学生相手の夜だけなので、私がずぼらして、入り口のシャッターを閉めたままの時が多かったので、そのままやり過ごして帰っていたそうです。 そして、ようやくつい1週間ほど前再会に至りました! 正直八年の月日は長く、本人が名を名乗るまでは、誰か気づきませんでした。 それは、高校を卒業してからの自分史を私に微にいり細にいり、話してくれてわかったのですが、やはり社会に出てからも、色々な困難にぶちあたりながらも、専門学校に行ったり、転職を重ねながら、ようやく洒落ではありませんが、自分の天職を見つけ、その職場で生き生きと働いて...
塾のこと

2024年の辛い幕開け それでも春は訪れる

21世紀になった時、20世紀は戦いの世紀だった。 21世紀こそ平和な100年にと世界中が願っていました。 にもかかわらず、第三次世界大戦も真実味を帯びようとしています。いったい、世界はどこに向かっていくのでしょう。 そんな中、日本も元日から大地震に見舞われ、2日には、被災地に向かう自衛隊機と日航機が衝突炎上。死者も出ました。芸能界でも政界でも次から次に不祥事が暴かれ、本当にこの先どうなることかと、暗い気持ちになってしまいます。 中学校に目を向けると、これまたひどい有様です。どうしても、コロナが影響していることは否めないでしょう。みんなの心がすさんでいます。中1は授業にならないクラスばかりとか。 今年になり、ストレスで、あるクラスの担任が休んでいるとか。いつも、思うのですが、教師を志す人は、それなりの学力を、当然ですが、身に着けているし、きっと真面目な学生時代を送っていると思います。ですから、自分以外の人間、ここでは、中学時代の自分と生徒も同じだろうと、勘違いするんでしょうね。 (そういえば、ある小学校でも始業式当日に辞めた先生もいたと聞きました。) ところがどっこい、そうは、いきません...
塾のこと

初のアイドル誕生!!

塾をはじめて、いつのまにやら、来年で35年になります。 最初は学研教室からのスタートでしたが、最低でも5年続けてくれと言われました。 今までの仕事、例えば幼稚園教諭2年、普通の会社勤めも2年。あとは、市役所や百貨店、喫茶店のアルバイトなどをちょこちょこっと軽い感じでこなしてきた私にとって、この、5年という期間はとてつもなく長いものに感じられました。それが、気づけば、なんとまあ、35年とは! 色々な生徒に出会いました。正直全員の顔や名前は思い出せないかもしれませんが、やはり、折に触れて、ふと、今頃、あの子はどうしているかしら?と思うことはあります。 塾ですから、基本は、成績向上、志望校合格がメインではありますが、うちの塾に来る生徒はプライベートな面でも色々あり、そちらの方がメインになることもしばしば。 お父さんが亡くなったり、離婚して転校を余儀なくされたり、本人と親が衝突して、家出したり。家出は一人、二人ではありませんでした。 また、リストカットしたり、不登校になったり。これも、複数人います。また、残念ながら、高校退学者もいます。 けれど、案外みんなきちんと? 成長してくれていて、良きパ...
塾のこと

福岡市に頻発する、校内でのいじめや、それを苦にした自殺。

本当にたまたまなのでしょうが、9月に入り、毎日のように、いじめや自殺のニュースが後を絶たず、それが、全て福岡市内の私立中や高校ということに、驚かされました。 先生の体罰もありました。これは、高3男子の顔面を数回殴りつけ、顔に3針縫うけがを負わせたということですから、よほど、強く殴ったのでしょうね。 進路相談の時に起きたそうです。腹の立つことを生徒が言ったのかもしれません。堪忍袋の緒が切れたのかもしれません。けれど、たとえそうだとしてもやりすぎです。 そもそも、私は当然ですが、親から叩かれたこともありませんし、人を叩いたり、殴ったりという行為自体をやろうと思ったこともありません。 ですから、ほんとにそういう行為を行う人の気が知れません。 自殺の件は、春頃に起きたらしいのですが、それが最近明るみにでたそうです。学校側が隠ぺいしていたようです。「無視されて辛かった」という書置きを遺し亡くなったそうです。「無視」とは、何でしょうか。例えば、私が高校の頃、誰とも口を利かない女の人がいました。男子が「○○さんは、何が楽しみで学校にきてるんだろうか?」と首をかしげていました。けれど、つまり、彼女を決...
介護のこと

母の日

今年も母の日が近づいてきました。 両親がまだ、自宅で生活出来ていた時は、何かしらのプレゼントと、二人とも大好きな16区のケーキ「オペラ」を、誕生日・母の日・父の日には欠かさず用意して、紅茶とともに楽しんだものです。父は認知症だけではなく色々な持病があったため、入退院を繰り返しており、居住スペースとして、施設にいるというよりも殆どが晩年はベッドの上で寝たきりで過ごしました。食事もままならなかったので、誕生日や父の日と言っても、結局はパジャマ等ばかりがプレゼント(?)になりました。母は脳梗塞の後遺症のため自宅までの階段を物理的に昇降できなくなり、結局早めに施設に入居しました。認知症による周辺症状も治まっており、入居時からしばらくは、ずっと穏やかに笑顔を絶やさず過ごしました。 左上の写真 コロナ前だったので、直接カーネーションを持って行きました。「お母さんありがとう」のプレートを持って私とおさまっています。コロナ禍は、残念ながら面会できなかったので、母の日に届くように花屋さんに注文して送っていました。 左下の写真。険しい表情ですよね? 昨年の5月です。 その年の1月、私は施設から呼び出しを受...
塾のこと

教師冥利に尽きるのは・・・

まるまる三年間のマスク生活を強いられて過ごした、我が塾生達も今年の春から、晴れてピカピカの高校一年生になりました。 中1に上がった当初は、まだオンライン授業もうまくいっておらず、通常の中学一年生とは違い、彼らは、しばらく自宅にて勉強をせざるを得ませんでした。 学校側の通達では、自宅では親が指導してくれということになっていました。ある中学校はポストに先生がプリントを投げ入れて回りました。それで、先生の仕事はおしまいです。あとは、家庭にお任せです。ほぼ共稼ぎの家庭が主流の現代。しかも、リモートワークで在宅の方もいますが、いわゆるエッセンシャルワーカーと呼ばれる仕事に就いている場合は、我が子を置いたまま仕事先に出かけなければなりません。帰宅して夕飯の支度をして、片づけて、その上子供の勉強をプロの教師に成り代わり教えるなんて、どだい無理な話です。 ようやく6月くらいから通学が始まりましたが、夏休みもほぼありませんでした。その時の受験生も可愛そうでしたが、本来なら期待に胸を膨らまし、中学に入り、新しい勉強に触れ、新しい友人を作り、そして部活で汗を流すというほんとに至極当然のこの一連の流れを経験し...
塾のこと

様変わりした学校生活

今年は、サクラサクではなく(笑)梅が見事に咲きました。 と言うのも、私立は専願のみ。そして、公立は特色化選抜という、今までには馴染みのないシステムが数年前から実施され、今年、初めてプロゼミでそのシステムを使い桜が咲く前に早々と合格を果たしました。 ということで例年なら3月迄やきもきしていた、合格発表がもう1月で終了したわけです。 専願は随分前から取り入れられていました。私立希望高校一校のみ受験。公立併願より、必ずその高校に入学することが条件ですので、難易度も下がり3教科での受験ですので、受験者には、とてもメリットがあります。また、私立でも実質授業料無償化ということもあり、経済的にも親御さんの負担も減りますから、一石二鳥です。大学を持っている高校ならよほどのことがない限り、スムーズに大学進学できるのも魅力の一つです。設備も整っています。 公立には売店有りますよね、勿論。でも、コンビニはないでしょう、いくら何でも。 でも、私立の中には、コンパクトなコンビニがあり、その高校のオリジナルグッズも売っています。そうなると、公立は慌てますよね?! 少子高齢化も加速。優秀な生徒を私立に持っていかれて...
介護のこと

母が亡くなりました。

母が亡くなりました。 このブログでは、塾のことと、介護のことも、書いてきました。 介護に関しては、私自身が色々悩んでいた時、随分と自分の介護の話をされていた方々のネットのコメントに励まされてきたので、及ばずながら私も、今悩んでいる方のお力になれたらと、綴ってきました。 ともに認知症であった両親の自宅での介護⇒入院に至る事情⇒そして、施設入所までの経緯など。 父の最後は看取ることはできませんでした。ロングのショートステイという、施設側の配慮で、本来ならば短期間のショートステイをずっと延長してくださり、それなりに順調に過ごしていたのですが、誤嚥性肺炎になり入院。足腰も弱っていたし、認知症がひどく、その頃母も自宅でみていたので、父は施設にお願いしようと、リハビリ病院を退院後高校時代の友人が勤務していた施設に入居させました。それから、わずか4日後に息を引き取りました。その時は突然で、私も塾をしていて、連絡を受け途中で生徒を帰し、大急ぎで搬送された病院に駆けつけましたが、既に亡くなっていました。 母の時は、お医者様から発熱があったので、pcr検査や肺のレントゲンを撮ったら、検査の結果陰性でコロナ...
塾のこと

心の教育

三年前からの、コロナ流行がなかなか終息の兆しを見せないところに、ロシアのウクライナへの侵攻。そして、新たにサル痘の流行も取り沙汰されています。 世の中が知らず知らずのうちにすさんでいっていることも、一つの原因かもしれませんが、最近の子供たちは、「心」がないように思います。 自分本位ではなく、人への思いやり、人の痛みを我がことのように感じて、何か手助けをしてあげたい、そういう思いがとても希薄になったように、思います。 また、いわゆる性善説、人間の本性は善である。この考えが日本では一般的です。一人一人性格や学力に違いはあるものの、一般常識における善悪の区別はみんながついていると私は思っていました。 けれど、どうもそうではなかったことに、世間のみんなが衝撃を覚えた誤送金問題。 色々と悪い状況が重なって、ある男性の口座に4630万円という大金が振り込まれてしまいました。振込先は手違いを詫び、返金をお願いしました。田舎の町です。多分、泥棒や殺人などの事件など皆無であったであろう田舎町です。ですから、当然と言えば当然、性善説の元、素直に返金に応じてくれると思っていたのに、そうではなかった。 このこ...
塾のこと

今年の受験生もコロナとの戦いでした。

世界中にコロナが蔓延して、とうとう3年目に突入しました。 受験生達も、本人の感染は免れましたが、家族内に感染者が出たり、学級閉鎖が二度、三度と続きなかなか勉強が出来ませんでした。 しかも、今年から指導要領が変わったり、今まで福岡市が採択していた教科書メーカの変更により、中2までに既習済みとみなされていても、未習のまま、新指導要領のもと3年の勉強をスタートすることになりました。 指導する先生方でさえ、習ったことのないものを生徒に教えるわけですから、先生方もご苦労されたことでしょう。 でも、思えば、明治維新! 江戸時代とまるで違う文化がやってきました。 そして、第二次世界大戦! 今までとすべての概念がひっくり返りました。 教科書も黒塗りだらけになりました。子供たちに自分は今まで嘘を教えてきたと罪の意識にさいなまれ辞職した人や自殺した人が多数いたということでした。 両親たちは、量の単位を知りませんでした。今までは、匁とか、尺だったのに、突然1キログラムなどと言われてもわかるはずもありません。また、敵国語の英語を口にするだけでも憲兵に引っ張られるわけですから、英語の知識も全くありませんでした。...