様変わりした学校生活

塾のこと

今年は、サクラサクではなく(笑)梅が見事に咲きました。
と言うのも、私立は専願のみ。そして、公立は特色化選抜という、今までには馴染みのないシステムが数年前から実施され、今年、初めてプロゼミでそのシステムを使い桜が咲く前に早々と合格を果たしました。
ということで例年なら3月迄やきもきしていた、合格発表がもう1月で終了したわけです。
専願は随分前から取り入れられていました。私立希望高校一校のみ受験。公立併願より、必ずその高校に入学することが条件ですので、難易度も下がり3教科での受験ですので、受験者には、とてもメリットがあります。また、私立でも実質授業料無償化ということもあり、経済的にも親御さんの負担も減りますから、一石二鳥です。大学を持っている高校ならよほどのことがない限り、スムーズに大学進学できるのも魅力の一つです。設備も整っています。
公立には売店有りますよね、勿論。でも、コンビニはないでしょう、いくら何でも。
でも、私立の中には、コンパクトなコンビニがあり、その高校のオリジナルグッズも売っています。そうなると、公立は慌てますよね?! 少子高齢化も加速。優秀な生徒を私立に持っていかれてしまうぞ!
そこで、導入されたのが、この、特色化選抜。推薦と、ほぼ変わらないのですが、まず、校長推薦は要らないこと、ある程度の基準内申点をクリアしていれば、誰でも受験可能。
しかも、私立の願書締め切り一日前に合格発表があるので、私立も受験する必要がない。
私立の受験料も、ですから払わなくていいのです。
つまり、本人たちは、結果的に筆記テストを何一つ受けることなく希望高校に合格を果たすというわけです。
勿論、基準内申をとるための、日頃の学習態度や定期テストのための勉強は、真面目にやっておかねばなりません。そして、志願作文も何度も書き直さないといけないので、かなり労力を使いますから、決して、楽をして合格を勝ち取ったわけではありません。
けれど、専願しかり、特色化選抜しかり、きっと、3月の公立合格に向けて今必死で勉強している人に比べたら、合格が決まった途端に当然ですが、ほっとして、気が抜けて、そして、今まで溜めこんでいた知識も頭の中から、すっかり抜け落ちてしまう可能性大です。
そこは、気をつけて、日々の精進は忘れないようにしないといけません。

さて、様変わりの件ですが、公立特色化選抜という新しいシステム導入以外に、それぞれの、試験前の学校の対応です。コロナがずっと蔓延したままの日本。修学旅行前は、オンライン授業。一人でもコロナ感染者が出たら、中止になるからです。
これが、入試にも採用されます。 専願前1週間はオンライン授業。それ以外でも、オンライン授業がOKだそうです。名目上はコロナ感染避けるためですが、受験生にとって、正直副教科の授業受けるくらいなら、オンラインにして、自宅で受験勉した方がましというのが本音です。今クラスの半分以上の生徒がオンラインを選択しているそうです。
雨が降る日も雪が降る日も学校の先生は毎日登校します。教室の引き戸をあけて、中に入れば、そこには数名の生徒しかいない。さぞかし、お辛いことでしょう。また、信じられないのですが、オンラインなのに、オフラインにしても構わないそうです。出席確認した後は、すぐ、オフにするそうです。そして、ひたすら、受験勉強に没頭するわけです。先生方もそれはもう暗黙の了解なんでしょうし、殆どの生徒が塾に行っており、塾から出された課題をやっているのもお見通しでしょう。でも、やるせないですよね?
学校って、勉強というより、もっと、別の目的があっていくものだと私は思うんですね。
お友達との語らい、あるいは、ちょっと辛い思いもする、けれど、そんなこともひっくるめて、より、コミュニケーション能力を高めるためにも行く必要があると思うんです。
仕事もですが、リモートワークが主流になり、会社に行かず家や、あるいは旅先で、パソコンを操作する。家族とのコミュニケーションは、とれていても、他の人とのかかわりはWEB上だけなんて、昭和の私には到底理解しがたいことです。五感ってありますよね?

見る・聞く・触れる・味わう・嗅ぐ

その五つを共有してこそ人間社会ではないのでしょうか? 社会も様変わりして、今からそれが当たり前の社会になるのかしら? 個々がやりたいようにやって構わずいい意味での統制を無視してもいい世の中になるのでしょうか? 考えたらとても怖い気がします。
昔ばかりを懐かしむ私は、もう時代遅れなのでしょうか? でも、何とか、生徒には人として何が一番大切かをウザがられても、一生懸命教えていくつもりです。

プロゼミ 小川文子

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