福岡市に頻発する、校内でのいじめや、それを苦にした自殺。

塾のこと

本当にたまたまなのでしょうが、9月に入り、毎日のように、いじめや自殺のニュースが後を絶たず、それが、全て福岡市内の私立中や高校ということに、驚かされました。
先生の体罰もありました。これは、高3男子の顔面を数回殴りつけ、顔に3針縫うけがを負わせたということですから、よほど、強く殴ったのでしょうね。
進路相談の時に起きたそうです。腹の立つことを生徒が言ったのかもしれません。堪忍袋の緒が切れたのかもしれません。けれど、たとえそうだとしてもやりすぎです。
そもそも、私は当然ですが、親から叩かれたこともありませんし、人を叩いたり、殴ったりという行為自体をやろうと思ったこともありません。
ですから、ほんとにそういう行為を行う人の気が知れません。

自殺の件は、春頃に起きたらしいのですが、それが最近明るみにでたそうです。学校側が隠ぺいしていたようです。「無視されて辛かった」という書置きを遺し亡くなったそうです。「無視」とは、何でしょうか。例えば、私が高校の頃、誰とも口を利かない女の人がいました。男子が「○○さんは、何が楽しみで学校にきてるんだろうか?」と首をかしげていました。けれど、つまり、彼女を決して「無視」はしていませんよね?
私たちも多分一人が好きなんだろうなと勝手に解釈して、普段はあまり話かけることはしませんでしたが、例えば、遠足や修学旅行などグループ行動が必要な時は声掛けをしていました。卒業後数年たって彼女が自殺したことを知りました。 やはり、卒業してからもずっと一人で周囲に馴染めなかったのかしら? もっと、高校の時に積極的に普段も話しかけていたらよかったのかなとも、思いましたが、まだ、他人の気持ちをおもんばかることは私たちは幼すぎて出来なかった気がします。
今回はどうだったのでしょうか?「無視」と「しかと」って違いますよね?「シカト」だと意識的に仲間外れにするニュアンスが含まれています。記事の内容からしたら、どうも、後者のようです。ここで驚いたのは、学校の心理カウンセラーが被害者の親に放った言葉です。
「加害者の将来が大切だから。生きている生徒を守らないといけないから。」と言ったそうです!! 信じられませんね。 亡くなった子には、その将来はありません。 浮かばれません。かわいそうすぎます。
学校側は、マスコミに隠ぺいしていたことがばれて、ようやく被害者に謝罪したり、第三者委員会を設置したようですが、ばれなきゃもみ消したんでしょうか?何もかも後手後手だし、生徒達も冷め切っていてアンケート調査にも適当に答えているようです。
めんどくさいからいじめの事実を知っていてもNOに○をすると・・・。
どうして、このような世の中になったのでしょうか?
上記の事件2つはどちらも同じ大学系列の付属校でした。偶然とはいえ皮肉なものですね。
また、耳を疑ったのが私立中部活内で起こったいじめ。鉄の鎖で下級生を縛り上級生が殴るけるの暴行を一度ならず複数回行ったそうです。下級生は登校拒否。殺されると思ったと、その時の恐怖を親に伝えています。
学校側は隠ぺいはせず、教育委員会に報告。マスコミの取材にも応じました。
人間教育が行き届いていなかった、申し訳ないと謝罪しました。
けれど、私は思うのです。三つ子の魂百までというではありませんか?
それは、三つまでは惜しみない愛情を我が子に与えるとともに、善悪の区別を、それこそ、時には体罰を持ってでもして、教え込むのが親の務めであるから、きちんと子育てしなさいという戒めでもあります。
中学に入る前、その子たちはどうだったのでしょう? 小学校に入学する前は? とどんどん遡っていけば、やはり、この世に産声をあげたその瞬間から始まる初めての社会である家庭の役割がいかに大事かということになります。

いじめられた生徒が警察に被害届を出して、学校に捜査が入ったということも、のちに報道されました。それも、また、悲しいことです。加害者にもし兄弟がいれば、今度は、その兄弟たちがいじめられるかもしれませんね。また、親御さんもどんな躾しているんだと責められるかもしれません。だって、私すら、親御さんに対しては思いますもの。
けれど、もしかしたら親御さんも親御さんなりに大切に育ててきたのかもしれないし、とどのつまり、本人達の問題ではあるのかもしれないです。
環境がそうさせたのかもしれないです。難しいです。
私は、多分、これまでも同じことを書いてきたかもしれませんが、何かの縁で、プロゼミに来てくれた子供達には、社会に出て困らないように、目に余る行為は必ず注意します。
そして、いつも、あなたのその行い一つで、親はどんな躾しているの? 家庭環境がなっていないねと、自分だけでなく家族の人たちまでもが後ろ指さされることだってあるのだから、その辺をきちんと考えて行動しなさいと、言っています。
中学を卒業したら、もう、私の手から離れます。手を差し伸べたくてもできなくなります。だから、少しでも、人として学ぶべき大切なことを今ここにいる間に伝えていこうと考えています。

プロゼミ 小川

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