塾のこと

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今年になって

今年になって、こどもを虐待死させる事件が相次いでいます。しかも、家族構成がほとんど同じパターンですよね?女性のほうは若くして結婚出産そして、離婚。そのあと別の男性と内縁関係に。前の夫との間にできた我が子を二人がかりで虐待して、死に至らしめるという構図。母親になるという自覚がないままに、平気ですぐに子供を産みそして、しつけの一環だとかわけのわからないことを言って、殴るける。そして、その、母親の生い立ちをたどれば、自分も虐待を受けていたとか、両親の離婚とか、登校拒否とか、なるほどねと、こっちが納得させられるような事例が次々に明らかになる。私は、そういう事件が起きると、必ず生徒にその事件を話すようにしています。試すようで心苦しいのですが、私はその話を聞いた時の生徒の反応も見たいのです。普段からにこにこ笑って愛想よくしている子供ならいいのですが、案外ぶすっとしたり、横柄な態度を私にとっている生徒たちの実際のところを知りたいのです。わざと、思春期になると、親や先生に反抗する生徒やあまのじゃくの生徒など、たくさんいます。本質は絶対いい子たちなんです。だから、こういう話をすればその本質が垣間見えるの...
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新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年は新年早々いいことがおきました。10年ぶりにある卒業生が訪ねてきたのです。プロゼミは大手塾とは違い塾を卒業してからも、ことあるごとに顔を出してくれる卒業生は多数います。特に高校に入学したての頃はまだ新しい生活に馴染めていないこともあり、しょっちゅう顔を出します。そして、徐々に回数が減りだんだん疎遠になっていくのですが、それも生徒たちの成長の証拠とさみしさ半分嬉しさ半分です。そして、また数年経つと就職が決まったとか、結婚したとか、子供ができたとか何かHappyなニュースがあるとやってきて報告してくれます。この生徒も同じように高校に入学したての頃は頻繁に顔を見せてくれていましたが、ある時からぱったりと顔をみせなくなり、とても心配していました。風の噂では高校も中退したとか。もう、気になって気になってしょうがありませんでした。そんな時FBである卒業生のコメント欄にその生徒の名を見つけ、友達リクエストをしてみました。すると、すぐ承認の返事。そして、年明けに顔を出しますという約束通り、来てくれたのです。受験生への差し入れを携えて。...
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今回は、高校入試についてお話ししたいと、思います。

この時期になりますと、保護者の皆様から相談をたくさん受けることになります。私立1本で行くか、公立のレベル下げたほうがいいかなどなど。まず、私立入試のシステムをお話します。私立には3パターンあります。専願と言って、その高校にしか行きませんというもの。次に一般入試。つまり、公立との併願。これも、前期と後期に分けられます。ですから、専願で、もし不合格になっても最終的にあと、2回チャンスが残っていますから、どうしても行きたい私立があるなら、あるいは、本当は自分の実力ではとうてい無理かもしれないが一か八か受験してみたいと思う場合は専願からチャレンジするのもよいでしょう。また、精華女子高は吹奏楽部が全国レベルの実力です。CDを出したり、テレビ番組に出演して歌手たちと多数コラボも果たしています。ですから、偏差値がどうのこうのではなく、精華の吹奏楽部に入りたいという理由で専願受験する場合や、東福岡のようにサッカーやラグビーなど、プロ選手も輩出している高校に自分も行きたいと専願を希望する生徒もいます。そして、私立は成績優秀者や何か才能に秀でている場合は奨学金を出してくれます。私立は月謝が高いので、だいた...
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最近思うこと

今、誰よりも早く塾に来る人、あるいは、土、日に自主勉に来る人は、現在の塾生ではなく、全てこの塾を卒業した人たちばかり。定期考査前であったり、受験目前であったり。卒業生の一人が塾に自主勉に来る理由を話してくれました。家では、勉強の質が落ちるからと。確かに家庭環境は、人それぞれ違います。各自個室を与えられている人もいれば、自分の勉強部屋がない人もいるかもしれない。けれど、最近のデータでは、自分の部屋でなくリビングに学習机を置き、そこで、勉強するほうが能率が上がるとも言われています。その生徒が言うのは、きっと、そういうことではなくて、自分に甘えが出るということではないでしょうか?つい、TVを観すぎてしまう。すぐ、休憩して、何かをつまみたくなる。あるいは、ソファーやベッドに横になってしまう、等々。自分を律することが出来る人は家でもいいのでしょうが、定期テスト前などに、このままでは成績UPしないなと思う人には私は常に声掛けをしています。塾に自主勉においでと。多分その人たちは、その、卒業生曰く勉強の質が家では間違いなく落ちるであろうことが、予測されるから私は言うわけですが、そういう人はだいたい、そ...
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昔の子供と今の子供

塾を始めて27年。その間に保護者の考え方も子供の勉強に対する姿勢もずいぶん様変わりしてきたように感じます。よく、学級崩壊の話を聞きます。担任は決して新人の先生ではありません。ベテランの先生です。にもかかわらずクラスをまとめることができなくなり、うつ病を患い休職退職を余儀なくされた先生も多いと聞きます。塾を始めたころは、最初生徒さんをお預かりする時「先生、うちの子がいう事を聞かなかったら殴るなり蹴るなりしていただいて構いません」とおっしゃるお母さんが大半を占めていました。そのころのお母さん世代はほぼ私と同年代でした。つまり、私たちが小中学校の頃体罰という言葉すら聞いたことがなかったような時代です。悪いことをして口で叱ってもわからないのなら手が出る。そこに感情をむき出しにして怒りにまかせて体罰をふるう先生など皆無だったと、思います。私が今でも印象に強く残っているのは、高校生の時、クラスの半数以上の男子が平日朝からボーリングに興じ大幅に遅刻して登校した時のこと。運悪く?よその担任の先生にぞろぞろボーリング場に入っていく姿を目撃されていました。そして、全員の名前を(女子高が前身だったので、40...
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あなたのためよ

今回は、近頃、メデイアなどで言われている、本当に「あなたのためよ」という言葉は子供をだめにする言葉なのかについて、話してみたいと思います。勉強における「あなたのためよ」の場合私は、いつも、生徒に聞きます。「あなたのためよと、お母さんから言われたら、自分のためではない。親の見栄のために言われていると思うでしょう?」と。すると、殆どの生徒がそうだと頷きます。そして、私は「確かにそれもあるかもしれないけれど、ほんとうにあなたのためなのよ」と続けます。正直、親はそりゃあ、わが子がいい高校に入ってくれた方が嬉しいし、鼻も高いでしょう。でも、それくらい良くないですか?人間だもの、仏様じゃないんだもの。そして、生徒自身も大人になって出身校聞かれたとき堂々と名乗れる高校の方がよくないですか?で、ここでいう名乗れる高校というのは決してレベルの高い高校という意味ではありません。よく、なんのために勉強をするのかとか、因数分解が何の役に立つんだとか、偏差値の高い高校に入るのが、そんなに偉いのかとか生徒は言います。確かに専門分野に進まないのなら学問そのものは、なんの役にも立たないかもしれない。偏差値の高い高校に...