桜咲く!!

塾のこと

桜咲く公立高校の合格発表です。
今年は3名が一般受験。
筑紫中央高校 1名 柏陵高校 2名
無事に合格。ほっとしたところです。
柏陵高校の二人は順当。筑紫中央の生徒は正直心配でした。どうしても模擬試験ではA判定はおろか、BやCで、私も親御さんもワンランク落とすように勧めました。
本人が行きたいことは重々承知。けれど、お兄さんも今年の春から東京の大学に進学。金銭面で、かなり大変だとか。私立も特進コースに合格しているし、どちらに転んでもいいわけですが、そういう事情から最後の最後まで親御さんも悩まれました。
けれど、彼女の意志は固かった。
見事合格の一報。 私もお母さんも泣いてしまいました。
その後本人からも電話。聞けば、自分より成績の良い人が不合格だったと。
その合否の分かれ目はいったい何だったのか。
多分内申書です。彼女は十分すぎる内申点でした。不合格の子は低かったらしいです。

内申点って、どうだろう? そもそも、内申重視になったのは、本番で日ごろの実力がだせないままに終わる場合もある。つまり、今回のように普段の成績はいいのに思うように力が出せない子のために設けられたのです。そして、主要5教科だけではなく、副教科・生徒会・部活・ボランティアなど多岐にわたり、生徒の人となりをみようというわけです。
私たちの時代は一発勝負。内申なんて、関係なかった。だから、先生に反抗しまくりでも大丈夫(笑)
私は反抗したわけではありませんが結構正義感が強かったのでこちらが間違いなく正しいと思ったことはたとえ相手が教師でも、まあ、食ってかかりました。この性格は大人になっても変わらず、最初務めた幼稚園でも園長に反抗。次にアルバイトで入った市役所でも、反抗。次に入った会社でも(笑) そこの会社では、「お、小川さん、今の電話の相手部長よね?」とおろおろして聞きました。
「はい、そうですけど!」 でも、それがどうした?って感じでした。
ところが、内申重視になり中学生は、ほんとやりにくくなりました。
ある、老人ホームは名ばかりのボランティアが増えて困っていると嘆き、内申稼ぎのために生徒会役員に立候補する生徒が増え。
また、点数だけでなく発表もプラス点になるので、答えがわからなくてもやたらに挙手する子も。
私は私で先生に嫌われたらお終いよ、いつも、にこにこしておくのよと言い、女の子にはなるべく斜め45度で上目遣いで先生を見ろとか、へんな指導までする始末。
そんな媚びを売るのはまっぴらごめんという生徒もいます。よくわかります。私も本来はその口ですから。
けれど、たとえば、私の塾で内申が良かった生徒たちは、全然不自然な仕草はしていない。本当にまじめに取り組み礼儀正しく言葉遣いもきちんとしていました。本当にいい子たちでした。
ですから、筑紫中央受験した生徒も随分内申に助けられたと思うし、とてもうれしい。
でも、その反面ふびんなくらい一生懸命やっている様子に痛々しさも感じました。
なんだか内申という得体のしれない、いや、間違いなく知れている魔物にがんじがらめにされている気がしてなりませんでした。
けれど、そこから逃れても結局は入試に失敗するのが関の山。いい加減で、この悪しき採点方法を変えてほしいものです。
今年も新中3に私は言います。いくら、点数よくても内申悪かったらだめよ。先生に嫌われないようにね。一年間は演技しなさい。できれば、体育祭のブロック長や、応援団長になりなさい。合唱コンクールでは指揮者になりなさい。わからなくてもいいから手をあげなさい。いざと言う時は答えを写していいから提出期限までに宿題を出しなさいと。この答えを写して云々は実際担任からいわれた生徒もいます。
昔は正義感にあふれていたこの私がなんともはや、嘆かわしい限りです。こんな指導をしないといけないなんて(泣)
しかしながら、本当に行きたい高校に行くためにはそうするしかありません。
筑紫中央に合格した生徒のことを別の親御さんが「受かったんですか!!執念ですね!!」とおっしゃいました。私もそう思います。その、親御さんのお子さんも最初は筑紫中央希望でしたが断念しました。その、お子さんにもある意味執念を感じました。彼は、何としてでも公立に行きたかったのです。ですから、レベルを下げることを不本意だとは思っていません。
今日も弾む声で合格を報告してくれました!!
よかった、とにかく、よかった、ただ、その一言に尽きる。彼らの将来に幸あれ!!と、祈るばかりです。

プロゼミ 小川

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