母の介護認定が最高の5になりました。
介護保険に詳しくない人は大きな勘違いをしています。
費用が安くなると思っているのです。そうでは、ありません。受けられるサービスは増えますが、その分お金もかかるのです。同じ施設に入居していても介護1の人とならもしかしたら、2万円ほど開きがあるかもしれません。母は4でも目いっぱいサービスを受けていたので、これ以上増えることはありません。ですから、1単位におけるサービス料が純粋に値上がり。な、な、なんと、5000円もアップしてしまいました。
母が以前いた特養があまりにもひどく、費用は2倍になりましたが今の施設に移して3年。
母の施設に面会に週2回行くと交通費だけで、1か月6000円近くかかります。
その交通費をねん出するために、カーブス体操という健康のために始めた教室を退会しました。そのあと、20代くらいからずっと腰痛もちでしたが、あまりにも痛みが強くなったので整形外科を受診。MRIをとるように言われました。正直MRIもとりたくありませんでした。これまた、6000円ほどかかるからです。けれど、還暦も過ぎている私です、いつのまにか骨折もあるかもしれないし、受けることにしました。
すると、ヘルニアになっていました。実は、腰だけではなく、左足の鼠径部も痛い。また、左足そのものには感覚がなかったのもヘルニアから来るものだとわかりました。カーブス体操をやめたからではなく、長年この痛みに耐え、ようやくMRIをとるに至ったわけで。たぶん20年以上前にとっても同じ結果だったと思います。
ここまで、痛みが進行していたら一年くらい服薬が必要ですと言われ、まず、漢方と併用して1週間薬を飲んでみてくださいと言われました。
その1週間分の費用は2000円でした。1か月なら8000円ですよ。
カーブスをやめ、交通費ねん出したのに8000円?冗談じゃない。そんなお金出せません。そこで、念じました。痛くない、痛くないと。
そしたら、脳がだまされたんでしょうかね?これが、痛くなくなったんです。
その薬は副作用もあると言われていましたから1週間も飲みませんでした。
その後、朝は、多少痛みがあったり、突発的に激痛が走ることもたまにはありますが、持ちこたえています。私は、吐き気や倦怠感は無理だけれど、痛みは案外我慢できます。
飼い猫の愛しのドナちゃんに足首噛まれ化膿して腫れた時も足ひきずって母の施設に行ったものでした。
ああ、それなのに、なにゆえ、5なんだ?これまでの、私の努力をどうしてくれる?
実は、介護認定に納得がいかなかったら、不服申し立てができます。私は、即区役所に行きました。そして、認定員の人がとても冷たくて感じが悪かったこと。だから、母が貝のように口を閉ざして、きちんと受答えが出来なかったことなどを話しました。
すると、3年前のデータを持ってこられて、色々な項目でポイントが高いところに母の場合チェックがついているというのです。
どういうことかというと、以前は施設を施設と認識していたが、今は、家だという。
3年の月日もありますが、以前の施設は本当にひどく母以外の利用者さんも入居当初は、はつらつとしていましたが、日を追うごとに生きるしかばね状態になり、ほんとうに見ていられませんでした。ですから、家と思うはずもなかっただろうと思います。
けれど、今の施設は本当にアットホームな雰囲気なので、母が家と言いたい気持ちもわかるのです。そして、身体的なもの。脳こうそくを患い車いすの生活を余儀なくされているので、どうしても四肢の拘縮がひどくなっているとのこと。
また、食事8割は自分で食べるが残り2割は介助。また、うがいの際も自分でコップをもたなくなった等々。
つまり、認定員の紋切り型の詰問にも似た問いかけに母が答えられなかった部分は、判定にそれほど影響していなかったのです。
悔しいけれど、納得せざるを得ませんでした。
もし、週2の面会を1回にしたら随分楽になります。けれど、知り合いの方に「あんたのことが娘とわかるうちは言ってやりなさい」と言われました。そうだなと私も思い直しました。妹が行っても自分の娘とはわかりません。妹に私を指さして、「あれが、私の娘です」というくらいです。
けれど、昨日は、妹も私もわからずびっくり。演技などではありませんが、私が週1回にしやすいように自然に私をわからなくなったのかしら?と、思ってしまいました。
でも、やはり、本当にわからなくなっても私は週2回行き続けると思います。
なぜなら、母だけではなく、ほかの利用者さんも案外私が来るのを楽しみにしてくれているのです。
そして、介護スタッフさんも。
私の職業柄お子さんのお勉強相談が多いのです。
「通知表悪かった」「何にも勉強しない」「この点数なら公立無理ですかね」等々。
来年もそういうわけで、わたくし、すたこらさっさとお出かけしなければなりません(^^♪
プロゼミ 小川 文子