心に残っている男の子のこと。
今は、もう30歳近くになっているA君。 小3まで、プロゼミにいました。 育ちが良く可愛らしい男の子でした。 私の両親はそのころ、たばこやさんをしていました。そして、子供相手に駄菓子屋も一緒にやっていました。 子供は駄菓子大好き。100円玉一つあれば、たくさんの駄菓子が手に入ります。 私も一か月頑張った生徒たちのために「小川たばこ店専用お菓子券」なるものを月末にはプレゼントしていました。塾に来るのが目的なのか、駄菓子を買うのが楽しみでやってくるのかと言えば、明らかに後者でしょう。(笑) そのころは、まだ、バブルが崩壊する前、たくさんの小学生がいました。となると、正直やんちゃな子、意地悪な子なども中には出てきます。 ある日のこと、一人の生徒が私の父の悪口を言いました。 認知症には、まだなっていませんでしたが、耳が遠い父は、生徒の早口にはついていけず、とんちんかんな返事をすることもあったし、呂律もあまりまわらず、何と言っているか、聞き取りにくいこともありました。それをおもしろおかしく茶化す生徒、たぶん私の父とは知らなかったと思います。 すると、A君が、「下にいるのは、先生のおとうさんじぇ!!...