最近は、~ハラ 多いですよね?
セクハラ・モラハラ・カスハラ・パワハラ・・・数え上げたらきりがありません。ヌーハラなるものもあるそうです。ヌードルつまり麺類。我々日本人は、うどんやそば、ラーメンをズルズル言わせて食します。逆に音を立てない方がマナー違反のような感覚さえあります。けれど、普段ズルズルと音をさせない欧米人にとっては、とても不快とのこと。聞くところによると喉の作りなども欧米人のそれとは違い、そもそも、音を立て麺類を啜ること自体が出来ないのだとか。
まあ、そんなこんなで自分自身も気を付けなければならないと思っています。特にパワハラとセクハラ。(苦笑)
昔は、保護者の方も「言うこと聞かなったら殴るなり蹴るなりして下さい」と平気でおっしゃっていました。 また、私は「○○点以上とったら、チュッチュッしてあげる」とか、言ってみたりもしていました(苦笑)
でも、今は令和、何もかもがアウト!
うっかり暴言を吐こうものなら、後で何と言われるかわからないと、おびえながらの指導?
いや、いや、やはり残念ながら強い口調で、叱ってしまう時もあります。
指導における考え方には2通りあると思います。相手は子供。だから、腹を立てること自体がおかしい。そもそも、次元が違う。先生は先生、生徒は生徒だから、立場の差がある。つまり、いたいけな生徒に腹など立てず、静かに教え諭すことが大切だという意見。
また、いや、子供達と同じ目線に立ってこそほんとの指導ができるという意見も。
同じ目線に立つからこそ、腹も立てるし、逆に良い成績などをとった場合は掛け値なしに喜べる。つまり、理性より感情の赴くままに突き進む。勿論前提にはきちんとその子その子の得手不得手科目も冷静に判断し、一人一人に合った指導カリキュラムがあってこそ。
私は、入試などは正直結果が全てではありますが、やはり、そこまでの努力・過程を重視したい。本人が本人なりに一生懸命頑張った結果なら、たとえ不合格であったとしても、必ず後に社会に出たときに、その経験は役立つと信じています。だから、過程を怠けている生徒は強く叱ります。
そんな折、ある人から、私の指導法や塾経営等について、かなり辛辣な言葉を浴びせられました。例えば両親を亡くした時、そして、ずっと17年間近く私のそばにいてくれたペットの猫のドナちゃんが天国に行った時、それはそれは耐え難い悲しみに襲われましたし、その喪失感は今も癒えてはいません。
けれど、変な言い方ですが、天寿を全うしてくれた思いがあるし、やれるだけのことはしたし、清々しさも淋しさの中に同居していて穏やかな気持ちで過ごしていけています。
ところが、今回は、その浴びせられた言葉をずっと引きずっています。喉の奥に魚の小骨が引っかかって、ご飯の塊をいくら飲み込んでもそこにとどまったままの様に。
今SNSなどで匿名で芸能人などの有名人を誹謗中傷している人、すごく多いですよね?
また、子供達の間でも親や教師の目に留まらぬラインやインスタグラムで、誹謗中傷、つまりは、いじめが横行しています。自殺に発展してしまう場合や、精神を病んでしまうこともあります。SNSは発信者がなかなか特定できないこともあるし、子供たちの間ではある程度察しはついても、加害者はほぼ罪悪感がありませんから、たちが悪いです。
今回の件で彼らの苦しみが、他人ごとではなく自分の身にも降りかかったことで、今までより深く分かった気がします。ああ、言葉って、ほんとに暴力なんだな、心の奥底をハンマーで殴られたような痛み。体への暴力から出た傷や痛みは治療すれば治りますが、言葉の暴力による心の傷はなかなか治癒するまでに時間がかかるなと。多分私はいつの日か乗り越えられるとは思うのですが、そうでない人もこの世の中にはたくさんいる。
私が逆の立場にならないように肝に銘じなければならないと思いました。
幸い?私からいつも、がみがみ叱られる生徒に私が、「何もあなたが憎かったり、嫌いだから怒っているんじゃないのよ」と言うと、「それは、わかっとう」と言ってくれました。まさに、「そこに、愛はあるんか?」という有名なCMのフレーズではないですが、私はその質問に「Yes.」と答えられるし、それを生徒がわかっていてくれたことも嬉しい。そして、保護者達も私を信じてくれている。私以上に?その言葉の数々に腹を立てていてくれる。それだけでも有難いし、その期待を裏切らないように、私も一生懸命指導していこうと改めて覚悟を決めた次第です。
生徒・保護者との結束が却ってより一層深くなった点では、ある意味辛辣な言葉を浴びせた人に感謝かな?((笑))
そして、塾を続けて35年以上、一貫して私は、やはり、最終的には成績UPは生徒達自身の頑張りにかかっているという気持ちは変わっていません。あくまで私たちは、生徒達が大海原に出ていく際にオールは握れない。船を沖に出すまでの手助けしかできないのだと。
ですから、私は『先生のおかげです』と保護者や生徒から言われるたびに「いいえ、本人自身の努力ですよ」と返しています。大手塾などは、○○高校何名合格!などの横断幕掲げていますが、多分オール1の子をオール5にしたということはないと思います。高額な月謝をとる塾に入れたら、偏差値がうなぎ上りということもないと思います。殆どの塾が似たような教材使っていますし、とどのつまり、相性かなとは思います。その塾、その塾の指導法や先生との相性。それにより、生徒をやる気にさせていく。
こればかりは、ほんとに難しいですが、数ある塾の中から、こんな?ちっぽけな?プログレスゼミナールを選んでくれたみんなに感謝しつつ、喉の小骨をとっていけるよう精進したいと思います。
プロゼミ 小川 文子