この時期になると、福岡市内では、各高校が全体同窓会を開催します。我が母校福岡中央高校は、サザエさんの作者長谷川町子さんや、俳優であり画家でもある米倉斉加年さんなどが大先輩にいらっしゃいます。特に米倉斉加年さんの『大人になれなかった弟たちに』は中1の国語の教科書に半世紀以上掲載され、戦争の悲惨さ・母親の強い愛情などを生徒たちに教えてくれています。そういうわけで100年を優に超す伝統校なので、新卒から、100歳近い同窓生が一堂に会し、まさに圧巻そのものです。
今回は、理事が、段々と若者は母校愛が薄れ動員も大変だと嘆いていましたが、蓋を開けてみたら、新卒の子も沢山参加してくれて、予想をはるかに上回る800人もの老若男女問わず大勢の同窓生が参加してくれました。
塾をやっていて、いつも思うのは、生徒それぞれの能力に応じ、そして、私立・公立問わず本人達が望む高校に行かせてあげるべく、叱咤激励、いや、叱咤が勝るかな(笑)
そして、春に桜を咲かせてあげること。だが、しかし、願わくば、私の後輩を増やしたいが、本音です(-_-;) 多分、どこの塾の先生も自分の母校にと思われる方は多いのではと推察します。
その場合、二重の喜びがあります。まず、合格した!と連絡を貰う瞬間。
これは、どの高校に限らず、その声を聞くために、その一瞬の為に、辛く苦しい受験勉強を生徒とともに戦ってきて、報われるかけがえのない一瞬です。
そして、母校に行ってくれた子が無事巣立ち、その年の全体同窓会で再び巡り会える時、もう、この喜びと言ったら、ありゃしません。
今年も、そういう素晴らしい出会いがありました。他塾から移ってきた子です。転塾は、ある意味ギャンブルです。医者を選ぶのも寿命の内と言います。受験生も同様のことが言えます。一つは中3でのクラスの雰囲気や担任との相性。そして、塾選び。正直小1から中3まで9年間通ってもさっぱりの人も中にはいます。そんな時、この子が、もし別の塾に行っていたら結果は変わっていたかもしれないなと思う時もあります。同じように、途中から移ってくる子にも同じ悩みを抱きます。転塾さえしなければという結果になったらどうしようと・・・ でも、こればかりは、わかりません。数ある塾の中から、プログレスゼミナールを選んでくれた生徒達の為にとにかく一生懸命指導する。それが塾の使命です。あとは、ケセラセラ精神で行くしかないです。

この子は、ブラスバンドに中学生から所属していたので、迷わず高校でもブラスバンドに入りました。今回は予想に反して参加者が多かったため、本来なら、ステージ下で、ブカスカやるのですが、テーブルを多く設置しないといけなかったので、私の記憶では多分今回が初めてだと思いますが、ステージに上がり、ブカスカ・ブカスカと(笑)演奏してくれました。彼女たちの演奏で校歌斉唱。感慨もひとしおでした。
同級生の理事の一人から「卒業生がおると?」と尋ねられました。中央の近くに保育園があるのですが、「カミさんが園長しよろうが。中央の吹奏楽部の子たちがよく来てくれるとよ」と。ちなみに、そのカミさんも中央卒。理事と同級生で結婚しました❤
また、これまた、偶然と申しましょうか、店子さんの娘さんも中央卒で同級生の理事達と懇意にしていて、おもしろい繋がりに軽い興奮を覚えました。
私も結構な年齢なので、(お肌のピチピチ加減や、シミに皺が、物語っておる。いや~(>_<)(笑))これから先いつまで続けられるかわかりませんが、知力・体力そして、何よりも精神力!これが保てている限りは、頑張っていきたいと思います。
再び楽しい出会いが訪れることを祈って・・・
プログレスゼミナール 小川 文子
