塾のこと、介護のこと。

プログレスゼミナール

合格発表と確定申告と脳腫瘍

 


久しぶりの投稿になりました。
昨年度の中3は個人塾にしては大人数。とにかく忙しくて受験間際は大変でした。
ですから、一息ついてから更新するつもりにしていました。
けれど、実はもう一つ。キーボードで文字を打ち込むのが極端に難しくなり、一文字一文字打つのに時間もかかるし疲れる。だから尚更遠ざかってしまいました。そうこうするうちに、簡単な計算ができなくなる。漢字を思い出せない。頭痛がする。問題を解こうとすると頭がしめつけられ、電流が流れたかのように、ピリピリしびれる。
明らかに何かおかしいと感じ始めていました。
両親ともに認知症であることから、自分もそうなったのか、あるいは脳梗塞でもおきているのか、不安は募ります。
けれど、とにかく受験生を最後まできちんと指導すること、そして、公立高校の合格発表が終わるまでは、何としてでもの思いから、歯を食いしばって頑張りました。また、確定申告も書き上げねばと、電卓もうまく使えない中締め切り一日前までに仕上げました。
そして、合格発表の当日3月15日午前中まで待ち、全てが終わった段階で病院に行きました。
MRIを撮った結果は、脳腫瘍でした。大きさはピンポン玉くらいで、かなり大きなものでした。たぶん5年ほどかけて徐々に大きくなったものと思われますと言われました。
手術を早急に行わなければいけませんと日赤を紹介してもらいました。
それからは、慌ただしく過ぎました。新聞の停止・教材発送の停止・玄関マットの交換の停止。毎週来てくれる、クリーニング屋さんへの連絡・母の施設への連絡・そしてペットの猫ちゃんのお世話をどうするか。
また、塾をしばらく休まなければならないことを保護者の方へ塾に来ていただき説明。
色々なことをきれいに解決して、入院致しました。
私が漢字を忘れたり、計算が出来なくなった原因は、脳腫瘍そのものではなく、脳腫瘍が出来たことにより脳を強く圧迫。圧迫された部分に浮腫が生じその、浮腫が引き起こしたものでした。そして、私はその箇所が言語分野であったわけです。もし、前頭葉なら、感情を左右され、暴言などをはいたりするそうです。
手術前に色々な検査と言語や計算の理解力をみるテスト。
手術1日前は、暗算で100から7をまず引き、93からまた7を引いて数を言うテストをしました。残念ながら100から7までしか引けませんでした。そして、手術前なので体を清潔に保つためシャワーを浴びたのですが、どうすれば水が出るのか、お湯になるのか、段取りがさっぱりわからなくなっていました。3月15日に脳腫瘍の診断。そして、3月23日まで、塾。3月29日に手術。23日から6日後に、ここまで来たわけです。
ほんとに、もう、ぎりぎりの状態だったのだなあと、改めて感じました。
手術は当然ですが全身麻酔でしたし、腫瘍はすっかり取り除くことが出来たし、良性でしたので、述語放射線治療もなく、少しずつ日常の生活に今は戻りつつあります。
ただ、問題は開頭手術でしたので、一部剃毛ではありますが、毛、毛毛がない!!
ニット帽などをかぶれば、さも病人という感じです。鬘を購入しました。後頭部に再び毛が生えるまでのしばらくの我慢です。
しかしながら、身内にも医者にも止められたけれど、体力が回復せず歩行も困難だった、退院後一週間塾を再開した私。入院前つまり再開3週間前に宿題を渡し、先取り学習もさせていたのに、蓋をあければ、空白だらけのままの提出。わざと忘れたと言って持ってこない人。先取り学習したところを、もう一度させても抜け落ちている。聞けば、学校でもすでに習っているという。それなのに、何も身についていない。親の心子知らずではありませんが、ほんとにがっかりしました。またまた、ストレスがたまりそうです。
けれど、これまた不思議なのですが、30年間塾を続けているので夜テレビを観る習慣が私にはありません。ですから、自宅でテレビを観たり横になっている方が、きつくて、きつくてたまらないのです。ストレスもたまっているようで実はストレス発散しているのかもしれませんね。いずれにしろ、こうやって、無事退院できたので、また一生懸命生徒の成績・及び人間性アップのために精進してまいります!!
みんながそれに応えてくれるかどうかははなはだ疑問ではありますが(笑)

高校入試結果

公立高校
福岡中央高校・春日高校・柏陵高校・筑紫中央高校
私立高校
大濠高校・東福岡高校 (英数特進・特進・普通)・筑紫女学園・沖学園・九州産業高校(準特進)・海星女学院・福岡女子商業高校・筑紫台高校(総合学科)

今年も悩み多き一年でした。

 

早いもので、もう、師走。受験生にとっては本番が差し迫っています。
昨年までは、何度も保護者と話し合いを重ね、本人の希望をかなえてあげたいという思いと、その子の資質を鑑みて高校選びをしてきました。
けれど、今年は、あまり私に相談されず、あるいは、相談されたとしても、そのあと、私の知らない間にいつの間にか志望校を変更されていたりなどされ、信頼関係が結べなかったことが、少々残念です。
急に変更された方の殆どが一般、つまり、公立希望から専願、つまり、私立のみの希望にされたことです。
しかも、ほぼ、部活がらみです。つまり、さほど受験勉強しなくても、合格できるわけです。私は、部活をすることを悪いといっているわけではありません。体力・精神力・団結力と、色々な力を身に着けることが出来ます。
けれど、変な、特権意識を持つ人が多くなることも事実です。
僕は私は部活で活躍している、上手いんだぞ、だから、勉強なんてやらなくてもいい。部活で高校に行けるからなどと、考えてしまったら、必ず先々で後悔することになります。高校は部活をしに行くわけではありません。将来に役立つ知識や教養を身に着けるために行くのです。
考えてもみてください。スポーツで生きていける人はほんの一握りです。よほどの才能がない限り無理です。また、では、スポーツ選手は何も勉強してこなかったのでしょうか?中には、そういう人もいるでしょう。けれど、教員免許を取得している人、あるいは抜群に語学が堪能な人他に特技がある人などもたくさんいます。
保護者の気持ちもわかります。もし、確実に高校に合格できるのであれば、部活推薦に頼りたくなるのも。
けれど、その途端、まるっきり勉強をしなくなる生徒も多くなるのも事実です。
私は出来れば、部活が手段であってほしい。必死で勉強して、あと少しで希望の高校に入れそう。自分は部活でも活躍している。だから、そのことも生かそうと、考えてほしいのです。部活を目的とした学校選び、あるいは、簡単には入れるためのそちらの方の手段にはしてほしくないのです。
私は、もう少し頑張れば絶対当初希望していた高校に入れるはずだった生徒たちに頑張ってほしかった、安全策に変えてほしくなかった。立ちはだかる高くて厚い壁を打破すべく頑張ってほしかった。背を向けなだらかな道にいってほしくなかった。
私は、目先のことだけでなく将来のことをいつも考えて生徒に指導しているつもり。
例えば、この子は家庭的にめぐまれていないので、将来早めに独り立ちをして、生活しないといけないかもしれない。それなら、普通科でない方がいいのではないか。あるいは、この子は少し、一般常識に欠けるところがある。ルールやマナーを守るということが欠如している。だから、社会性を身に着けたり、女性として最低限知っておくべきことを学ぶために幼児教育や食物調理関係に進むのがいいのではないかとか考えます。
いらぬお世話と言われたらそれまでです。
親が一番子供のことをわかっているのだからとも言われれば、何も返す言葉はありません。

今の私の望みは変ですが、高校で死ぬほど苦労してほしいということです。
勉強をおろそかにしてきたら、こんなに大変なのかということを、身をもって知ってほしい。いや、知るべきだと考えます。
点数UPのためではなく、勉強に真摯に取り組むその姿勢こそが将来困難にぶつかった時に解決できる底力に通じるのです。

プログレスゼミナール 小川文子

お誕生日会

 

母が米寿の年を迎えました。
父より一つ長生きしました。 私の願いが叶いました。
父が天国から見守ってくれているのかもしれません。 母は感極まって涙、涙。
認知症でも感情はしっかり残っているという証拠です。
以前も話しましたが、最近よくテレビで芸能人たちの奮闘記が放送されます。
父が母が認知症になった、奈落の底に突き落とされた。しかし、最後まで介護することを決意した。バリアフリー化も自分自身の手でやるんだ!!
映像を見て、その番組の出演者は拍手喝采。 すごい、偉い、感心だと。
ずいぶん前に、ある大物俳優が父親を老人ホームに入れたことで、ものすごくバッシングを受けたことがあります。彼は、一言も記者たちに世間に対して口を開こうとしませんでした。テレビドラマでも老人ホームを姥捨て山のようなイメージで取り上げる脚本が以前は目立ちました。
けれど、24時間そばについてあげることが出来ないとき、たった一人ぼっちで自宅に置いておくよりも栄養管理・体調管理を毎日してくれて、こんなに母が喜ぶつような毎日を与えてあげることがほんとの親孝行ではないかなと私は思います。フラダンスの男性は施設長です。はにかみながらも、場を盛り上げるために一生懸命でした。
その俳優もきっとそう思ってのことだったのではないでしょうか?

さて、10月は私の誕生日でもありました。 塾に行くと、生徒たちがホワイトボードにお祝いメッセージを書いてくれていました。そして、ハッピーバースデイの合唱です。
来年で塾を始めて30年になりますが、こういう時にほんとに塾を続けてきてよかったと思います。
この中で何が気に入ったかというと、26歳になっているところ(笑)
もう言うことなしです!!

そして、失礼(?)かもしれませんが、このサプライズの中心になってくれた生徒たちが
正直決して成績はよくないということです。
若者が犯罪をおこしたら、あの、優等生がなぜ? あの、名門大学の学生がどうして?というような見出しが紙面を飾ります。
以前、成績が振るわないお子さんをお持ちのお母さまが、憤懣やるかたないという感じで私におっしゃったことがあります。
「じゃあ、先生、頭悪かったら罪を犯しても当然っていうんでしょうか? うちの、子供はとても優しくていい子なのに」と。
私は常々成績が振るわず不貞腐れてしまう生徒に言います。
成績の良しあしと人間性は違うよと。
成績を上げるべく努力は当然しないといけない。
それは、学生の本分だから、怠けてはダメ。だけど、絶対自分をダメ人間と思ってはいけないよと。
この、サプライズも頭がいいから思いついたのではなく優しい心根からのこと。
人にとって、いったい何が一番大切かをこの二つのお誕生日で改めて感じさせられました。

プロゼミ 小川

できる人

 

できる人、できない人
最近になって、ようやくわかってきたことがる。
本来ならもっと前にわかるべきだったのだけど。

成績のいい人は興味関心があらゆる分野において、ある。
例えば、カオスという言葉。正直私は意味が分からなかった。
当然すぐ調べた。この、わからない? なんだろう? どういう意味だろう? と、考えだしたら、気になって仕方がない。だから調べる。意味は、「混とんとした。」
ああ、納得。
では、もし、これを成績下位の子に聞いたとしよう。すると、きっと、わかりませんで、終わりになると思う。だから、調べなさいと指示するとしよう。
調べました。混とんという意味です、と、言うだろう。
だがしかし、私は思う。
では、そもそも、混とんと言う言葉の意味を分かっているのだろうかと。
多分、知らないはずだ。そして、きっと、知らなくても構わないのだと思う。気にも留めないのだと思う。
生徒の父親が今単身赴任で和歌山にいる。彼は、そういうわけで、和歌山のことに詳しい。地理や歴史において。
その時彼の友人たちは、何を考えるだろうか?
成績の良い子は、彼の話す和歌山のことに自然に耳を傾ける。下位の子は、我関せず。しばらく、授業を進め、和歌山の問題を友人たちに振ってみる。
下位の子は、口をぽかんと開けたまま、答えられない。上位の子は、もちろん、答えられるが、答えられずに口を開けた友達自体にぽかんとする。
なんで、わからないんだと。
俺たちの友達のお父さんが住んでいる町。さっき、みかんがとれるとか、白浜海岸とか、徳川の御紋が形どられた柱があるとか、言っていたではないかと。

私は、中3の生徒には、たくさんのプレゼントを入会時にあげる。
特に英語のガイドブックは素晴らしいと私は思っているので、必ずあげる。
英文が読めない子のためにカタカナがふってある。それも、I have aなら、アイハヴァと会話の時のような読み方にしてくれている。
また、大切な文法。連語などが詳細に書いてある。
もし、私が貰ったら、とてもうれしい。よかった、これで、予習復習できる。助かった。頑張ろう!! と、思う。もう、これがあれば、百人力。よ~し、定期テストでいい点とるぞ!! と、もう、テンションMAX。
けれど、下位の子は、聞けば何も利用していない。学校の宿題で単語調べの時などに、ちょちょいと丸写しはやっているようだ。もちろん、そのあと、覚える作業はやっていない。
指導時間を次に考えてみる。
上位の子に1分教えたとしよう。
下位の子は10倍の10分でもわからないから、何回も何時間も教える。だから、上位の子ばかり指導して、下位の子はほっているんだろうと思われたら心外。
その、逆だから。
問題は、やる気スイッチ。
手変え品替えどうにかやる気を引き出そうと試みるが、なかなか、うまくいかない。
永遠の課題だろうなと思う。
それと、正直本当にどうしてもわからない、できない人もいるのかもしれない。
見極めが難しい。
いわゆるグレーゾーンだ。
昔はそれも個性の一つと、とらえられていたと思う。
あの人は勉強はからっきしだけど、足は速いよねとか、歌は下手だけど絵はうまいよねとか、そこで、話は終わっていた。
しかし、最近は、あらゆるものに病名をつけたがる。
そう、診断されたら、ある意味本人も私も楽なのかもしれない。それで、一括りできる。そっか、だから、いくら教えてもわからないんだ。 そうか、だから、僕は勉強ができないんだ、よかった、ほっとした、だって、病気だからと思うんだろうか。
開き直るんだろうか?
それでは、逃げにならないか?
突き詰めていくと、そこもわからなくなる。
けれど、いずれにしても間違いなく言えることは、その子が、人として、周りへの気配り、優しさ、思いやり。可愛らしいものを愛でる心。お年寄りを大切にすること、敬うこと。等々をきちんと備えていること。それが、何よりも一番大事だということ。
そして、そういう人間性を養うのは、まぎれもなく家庭であることを今一度保護者の方には訴えたい。
親の前より私の前でリラックスしている生徒たちが中にはいる。不憫になる。
でも、私の愛情より親の方が上であると信じたい。

プロゼミ 小川

絶対評価と相対評価

 

数年前からエアコンが入ったからと言う口実で、二学期が一週間前倒しで始まることになりました。誰でもわかるゆとり学習による弊害を取り戻すべく文科省は必死です。
もともと、ゆとり教育にしたことがおかしい。学力は当然下がるのは目に見えている。
また、人と比べるのではなく自分と比べる絶対評価が導入されて、通知表もおかしい結果が生まれてきています。
中3にとって二学期の通知表は、とても大事。内申に影響を及ぼすからです。
一学期低かった人は躍起になっていい点数を採るべく画策中。
40点ほどの点数で体育4、80点で同じく4、70点で5、無茶苦茶です。要するに点数ではなく学習態度、あるいは、本人の頑張りが去年より見て取れたから?
そんなもの、演技で何とでもなります。
だから、私も演技指導に熱が入ります(笑)
帽子は目深に被らない。また、浅すぎてもダメ。整列するときは、だらだらせず駆け足。
廊下ですれ違う時は、挨拶をかかさず、にっこり笑う。
いやだ、いやだと思いながらも教え込まねばなりません。
先生に嫌われたらお終いです。
通知表で仕返しされるからです。
ある、公立高校の教頭先生が以前おっしゃったことがあります。
通知表に2や1がある生徒に関して成績が悪いとは毛頭思いません。
何か風紀面で問題を起こした子だろうと考えますと。
また、所見では生徒に不利なことは書いてはいけないことになっている。だから、あからさまに悪口は書けない。だから、何も誉め言葉をあえて記さないと。ただ、淡々と部活の事や委員会活動の事実のみを記載するそうです。

以前私の塾にいたまじめな女の子。一生懸命に勉強しているのですが、なかなか成果が出ません。けれど、彼女の通知表の点数は素晴らしいものでした。
所見もべた褒め。
結果彼女は無試験の推薦入試で合格しました。
結果それがいいのか悪いのかはわかりません。あまり学力が高くないのに合格してしまったら、ついていけるだろうかと言う心配も正直あります。
しかし、今は大学でも人間重視の試験に切り替えている私立大が多くなってきました。
自分なりに努力をしている生徒を認めるという絶対評価は、そういった面からは素晴らしいものだと、思います。
けれど、反対に普通の生徒なら1時間かかる問題が10分でできたとして、それは、努力していないと、みなすのでしょうか?
それは、それで気の毒な気がします。
もともと、頭いいんだもん。努力しなくてもわかると思う人もいるかもしれません。
そういうところが絶対評価のあいまいなところ。
意欲関心があるという欄にAがある子とBがある子。
Aの子は点数悪いから質問の答えがわからなくてもとりあえず内申稼ぎに挙手をしていると。Bの子は、わかっていても消極的でなかなか手をあげられないと。
それも、個性の一つであり、そこで、意欲がないと決めつけるのはいかがなものか。
先出の生徒の方が私からしたらずる賢い子のような気がして好感が持てません。
にも、かかわらず、そうすべきと言わねばならぬ自分自身にも自己嫌悪。
そんなものなにもなかった昔は古き良き時代。
中学時代気に入らなかった担任にずっと反抗していた私からしたら
なんだか本当に今の子供たちは気の毒です。

でも、仕方ない。二学期また頑張っていこう!!

プロゼミ 小川