介護のこと

介護のこと

care_01これは、まだ、二人とも歩ける頃のデイサービスでの一コマ。永遠にこの状態が続くのが理想。でも、やはり病状は進みます。24時間両親のそばについていられるのならともか く、生活するためには、仕事をしなければならない。多動な父は徘徊します。家の前には 道路に線路。また、トイレに誘導しても、中に入らず窓ガラスを開けそこに用を足そうと する。ちなみにその窓は4階。母は何度隠してもありかを見つけケースの砂糖を平らげる。 グリルを空焼きする。施設に親を預けることをまるで、介護放棄、姥捨て山に親を棄てる 事のようにいう人もいますが、そうではありません。安全な場所に身を置き、憲法25条 の条文みたいですが、健康で文化的な生活を送ってもらいたい、そう思い、施設に託すの です。母は歩けなくなったので、なおさら物理的にも介護の手が必要になりました。

私1人では、お風呂にも入れられません。また、人工関節の手術後主治医から絶対けがを させぬよう言われました。飼いネコのドナちゃんは母によくなついており、頻繁にじゃれ つきます。時折、爪や歯が足首に当たり出血したこともありましたから、これも、1人で 家に置いておけぬ理由の一つになりました。今、母は、穏やかに暮らしています。

他の利用者さんで最初孤立してらして険しい表情だった男性の方、周りに気を遣う素敵な 紳士になられ、私にも優しい笑顔を見せて下さるようになりました。

自分の親御さんを施設に預けることを決して罪なことだと、思わないでください。

あなたが親御さんの幸せを考えて決断されたのなら!!

もちろん、事前にたくさんの施設見学することはいうまでもありません。劣悪な環境の ところもあります。スタッフや利用者さんが笑顔でいれば、まず、大丈夫!!

次回から、私が抵抗する母を、病院に、一時期入れた経緯や父が亡くなるまで色々な病院 で感じたつらかったり傷ついた話などをお話ししていきたいと思います。核家族で育った 私は、両親の介護や、認知症によるさまざまな、問題に初めて直面したわけで、右も左も わかりませんでした。机上の空論とまではいきませんが、やはり実際に介護する側と介 護関係の専門家で、知識が豊富でも、実際介護経験がない人の場合はややもすると、通り 一遍の対応しかしてもらえないことが、多々あります。

幸い私がかかわった方々は、そんなことはありませんでしたが、塾の保護者様や友人の中 には、つらい経験をした人も少なくありません。

そんな時はいつのまにか、介護の先輩?になった私に色々とアドバイス求めたり相談され る保護者も出てきましたし、最近では塾に訪ねて見える高校の先生方といつの間にか、気 がつくと、お互いの介護の話に花が咲いております(苦笑)

不思議なことに身内より分かり合えます。ですから、右往左往していた私が何かヒントを、 今度は、このブログを通し、少しでも悩める方のお役に立ちたいと思います。

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