2019-07

塾のこと

教育虐待

最近、父親が、小6の我が子を刺殺したという、事件があった。 私立中受験に向けて自宅で父親が勉強を教えていたのだが、なかなか成績が伸びない。 勉強量も足らない。厳しく厳しく何が何でも名門私立中に合格させるべく、これだけ教えているのに自分の思い通りの成果を出せない息子に、父親は絶望し、腹も立て、刃を向けてしまった。 そのニュースの後にも同じような理由で、我が子を引きこもりにしてしまった父親がいるという話も聞いた。 こういったことは昔からあったとは思う。親や教師が、教育・しつけの一環として体罰をふるっても認められてきた時代だ。その時代に生きてきた両親に育てられてきた子供が今度は親となり、同じように我が子に接する。ごく、自然の成り行きだ。自分もそのように教えられしつけをうけ、いい学校、いい会社に行ったのだ。だから、我が子にもそうなって欲しい。そうなるべきだ。いや、そうなるに決まっているという、強い思い込み。 しかしながら、今の子供は塾で指導していても思うのだが全然堪え性がない。 昔はこうだったんだよと、両親やベテラン教師に言われると辟易として、自分はそうなるまいと思っても実際やはり、同じことを...