2018-05

塾のこと

拉致と決断

最近教材を買うために書店に行ったら、蓮池薫さんの著書「拉致と決断」に目が留まった。 著者紹介の欄を見ると今までに結構多くの著書がある。少しも知らなかった。 今回目に留まったのは、書店がみんなの目に留まるべく場所に山積みにしていたからである。 商魂たくましいと言おうか、今、まさに米朝会談が史上初で行われようとしており、いまだ救出されていない拉致被害者の存在が改めてクローズアップされたからに他ならない。 しかし、その、おかげで、過酷な北朝鮮での暮らしぶりが手に取るようにわかった。 どんな有識者が語るより実際拉致され、何十年も北で暮らした張本人の語る内容にかなうものはない。 少し、話はずれるが、北野武はせっかく大学に合格したのに、殆ど大学にもいかず、また、一人暮らししていたアパートの家賃も払わず、しばらくぐうたらな生活をしていた。 しかし、アパートを追い出されることもなく、大学も退学にはならなかった。 それは、貧しい生活の中、母親が必死で工面して学費も家賃も滞ることなく払い続けていたからである。 実は、蓮池薫さんも中央大学法学部に在籍中に拉致されたが、お父さんが学費をずっと払い続けていたこと...