塾のこと、介護のこと。

プログレスゼミナール

今年になって

 

160131_1今年になって、こどもを虐待死させる事件が相次いでいます。
しかも、家族構成がほとんど同じパターンですよね?
女性のほうは若くして結婚出産そして、離婚。そのあと別の男性と内縁関係に。
前の夫との間にできた我が子を二人がかりで虐待して、死に至らしめるという構図。
母親になるという自覚がないままに、平気ですぐに子供を産みそして、しつけの一環だとかわけのわからないことを言って、殴るける。
そして、その、母親の生い立ちをたどれば、自分も虐待を受けていたとか、両親の離婚とか、登校拒否とか、なるほどねと、こっちが納得させられるような事例が次々に明らかになる。

私は、そういう事件が起きると、必ず生徒にその事件を話すようにしています。試すようで心苦しいのですが、私はその話を聞いた時の生徒の反応も見たいのです。
普段からにこにこ笑って愛想よくしている子供ならいいのですが、案外ぶすっとしたり、横柄な態度を私にとっている生徒たちの実際のところを知りたいのです。
わざと、思春期になると、親や先生に反抗する生徒やあまのじゃくの生徒など、たくさんいます。本質は絶対いい子たちなんです。だから、こういう話をすればその本質が垣間見えるのです。
みんな、その話を聞くと一様に顔をしかめます。また、内縁関係の夫が暴力団だとかいう話になると、「なぜ、そういう人と一緒になるんですか?考えられません。」と、全うな返事。そこで、私は、ほっと胸をなでおろすのです。良かった、ちゃんと成長してくれていると。

思い返せば、私の塾には実際生徒が家庭で暴力を受けていた例が数件ありました。
一人の生徒は母子家庭で、母親からよく叩かれていました。母子家庭なので我が子が後ろ指をさされないようにしっかり、教育したいという気持ちからつい手が出てしまうことは私にはわかっていましたが、叩かれる本人にしたら、たまったものではありません。
ある日、その生徒が私に言いました。「先生、よく、親に虐待された子供は自分が親になったら同じように虐待するっていうでしょう?学校とかでもそういわれるんです。でも、そこで、終わりです。だから、そうならないためにはどうすればいいかを、誰も教えてくれない。私は、もし、自分も子供を虐待する親になったらどうしようかと、それが、怖い。」と。私も一瞬返答に困りましたが、あなた自身が今、そう、思っているのなら大丈夫よとだけ、答えました。彼女が卒業してからは会っていませんが、きっと優しいママになってくれていることだと信じています。
もう一人というか、ある姉妹も父親から殴られていました。産みの母親は癌で亡くなりました。病死ですが姉妹は母親は父親から殺されたも同じだと言っていました。父親に虐待された場合本人もそうなる場合と夫に父親と同じような人間を選ぶ可能性が多いです。
私もその辺をとても心配しました。ある時私が、もし、先生が結婚して子供生まれたら塾どうしようかというと、妹のほうが「先生、そしたらベビーベッドを塾に置いたらいいよ。そしたら、私たちもあやせるやろう?」と言いました。涙が出そうになりました。ああ、よかった。父親にぼこぼこにされていても、きちんと人としての感情は芽生えているんだと。この姉妹とはばったり会うことが多いです。姉のほうはたびたび恋愛相談もしに来ていました。今は、優しいママになっています。

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過去に自分自身がつらい目にあってきた人はたくさんいると思います。実際親に虐待を受けていた人が私の塾にもいたわけですから。だから、最近の痛まし事件を、生い立ちが理由だというだけで片付けられません。
昔に比べ核家族化したことや、コミュニティの希薄さも一因のような気がします。
誰か一人でもいいので、周りに相談できる人がいたら、無残な死も防げたかもしれません。
私も、塾の生徒がそういう悩みを持った時は及ばずながら力になってやりたいなと思います。
そのためにも、つぶれないようにがんばらなくてはいけません(笑)

プロゼミ 小川 文子

新年あけましておめでとうございます。

 

newyear新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年は新年早々いいことがおきました。10年ぶりにある卒業生が訪ねてきたのです。
プロゼミは大手塾とは違い塾を卒業してからも、ことあるごとに顔を出してくれる卒業生は多数います。特に高校に入学したての頃はまだ新しい生活に馴染めていないこともあり、しょっちゅう顔を出します。そして、徐々に回数が減りだんだん疎遠になっていくのですが、それも生徒たちの成長の証拠とさみしさ半分嬉しさ半分です。

そして、また数年経つと就職が決まったとか、結婚したとか、子供ができたとか何かHappyなニュースがあるとやってきて報告してくれます。
この生徒も同じように高校に入学したての頃は頻繁に顔を見せてくれていましたが、ある時からぱったりと顔をみせなくなり、とても心配していました。風の噂では高校も中退したとか。もう、気になって気になってしょうがありませんでした。そんな時FBである卒業生のコメント欄にその生徒の名を見つけ、友達リクエストをしてみました。すると、すぐ承認の返事。そして、年明けに顔を出しますという約束通り、来てくれたのです。受験生への差し入れを携えて。
彼は、もう、26.私の塾の前は何度も通った。でも、顔を出しにくいというか、顔を出せるという精神状態ではなかったと打ち明けてくれました。10年間近く彼は、のたうち回っていたらしい。そして、ようやく、その長いトンネルを抜け出すことが出来FBの投稿もやり始めて、私にも会いに来ることが出来たらしい。
彼が言うには、もう、アクセル全開で突っ走り、ブレーキが利かなかったらしい。
もし、そんなにがんばらなくてもいいんだよと、一言声をかけてくれる人がそばにいてくれたら違ったかもしれないと言っていました。けれど、その暗闇の時を過ごしたからこそ今があると思うとも言っていました。明るい笑顔で。

彼の話を聞きながら涙ぐみそうになるのを必死でこらえていました。実は、私は今年度から受験生にもっと頑張ってもらうべく今まで27年間続けてきた個別指導の脱却を図ろうとしているのです。そうなると、もしかしたら、また、彼のような思いをさせる生徒を生み出すかもしれない気がしたからです。けれど、残念ながら今の日本の教育制度ではどうしようもない。中学3年間で学んだものが入試で出るわけです。義務教育ではないけれど、今や100%近くの人が高校に進学するわけです。入試までにしっかり力をつけるには、個別指導では限界があるのです。
jump個別指導のいいところは、わかるまで、指導できることでは、あります。でも、じゃあ、わかるまで、長時間かかったらどうしますか?定期考査の範囲までの勉強も終わりません。入試の日程は変わりません。それまでに5教科3年間分を完全マスターすることは、不可能なのです。また、いくら、塾で、個別指導でわかったとしても、学校では相変わらず集団授業です。集団授業でついていくためには塾での先取り学習が必須です。でも、先取りしたくてもなかなかわからないなら、いつの間にか学校のペースに間に合わなくなり、ますますわからなくなるだけです。そして、それが雪だるま式に増えていき中3では、にっちもさっちもいかない状況に陥るわけです。
ですから、そうならないようにするためにはやはり、一斉授業についていけるべく力を養うことが大切になってきます。ですから、今年度からは、それに耐えうる生徒の募集に変えようと思っている次第です。
けれど、もちろん、別に偏差値の高い高校にいかなくてもいい、定期考査でも平均点以上の点数とれなくてもいい、ただ、ある程度の基礎知識をゆっくり個別で教えてほしいという生徒がいればご相談してください。

現在の入塾案内は、よって、前年度までとなりますので、ご了承ください。

プロゼミ 小川