あなたのためよ
今回は、近頃、メデイアなどで言われている、本当に「あなたのためよ」という言葉は子供をだめにする言葉なのかについて、話してみたいと思います。 勉強における「あなたのためよ」の場合 私は、いつも、生徒に聞きます。 「あなたのためよと、お母さんから言われたら、自分のためではない。親の見栄のために言われていると思うでしょう?」と。すると、殆どの生徒がそうだと頷きます。 そして、私は「確かにそれもあるかもしれないけれど、ほんとうにあなたのためなのよ」と続けます。正直、親はそりゃあ、わが子がいい高校に入ってくれた方が嬉しいし、鼻も高いでしょう。でも、それくらい良くないですか?人間だもの、仏様じゃないんだもの。 そして、生徒自身も大人になって出身校聞かれたとき堂々と名乗れる高校の方がよくないですか?で、ここでいう名乗れる高校というのは決してレベルの高い高校という意味ではありません。 よく、なんのために勉強をするのかとか、因数分解が何の役に立つんだとか、偏差値の高い高校に入るのが、そんなに偉いのかとか生徒は言います。 確かに専門分野に進まないのなら学問そのものは、なんの役にも立たないかもしれない。 偏...